【平均年収1559万円で日本一】GCAの給与が高いこれだけの理由

【平均年収1559万円で日本一】GCAの給与が高いこれだけの理由

就職・転職活動中の方は志望する企業をどのように決めていますか? 判断基準の1つとしてよく挙げられるのが「年収(給与・報酬)」。この記事では毎回年収面から注目の企業にアプローチ。データや口コミをもとに社員の収入実態に迫っていきます。今回注目する企業はコンサルティング会社のGCAです。2018年7月最新版です。


東京商工リサーチは2018年5月21日、上場2681社の年間平均給与調査の結果を発表しました。
平均年収のトップは、M&A助言会社のGCAで1559万円。前年度の2139万6000円から580万6000円もの大幅減額になりましたが、4年連続首位をキープしています。

社名に馴染みがないかもしれませんが、日本のみならずアメリカやヨーロッパでも活動する、M&A(企業合併)について助言する独立系コンサルティング会社の1つです。

2004年に現社長である渡辺章博氏らによって設立され、2008年にはアメリカのSavvian LLCと経営統合し「GCAサヴィアン」に、2016年には欧州に拠点を置くAltiumと経営統合し現在の社名になりました。現在では世界10カ国14拠点・従業員数414人を有するグローバル企業へと成長しました。
国内の社員数138人で58億9900万円の売上を出しています(2016年12月期・有価証券報告書)。

それでは、GCAの年収はいったいどれくらい高いのか、またなぜそんなに高いのか、そして就職・転職先として適しているのかを探っていきましょう。

GCAの年収(給与・報酬)はどれくらい高いのか

GCAの平均年収は1559万円(有価証券報告書2017年12月期)です。

同業他社を見てみると、日本M&Aセンターは1319万円(有価証券報告書2018年3月期)、M&Aキャピタルパートナーズは2994万円(有価証券報告書2017年9月期)でした。

このことからGCAも含めた、業界全体の平均年収が高いことがわかります。

男女あわせた正規雇用者の平均年収が493.7万円(2017年国税庁・民間給与実態統計調査)ですから、どれだけ高いのかがわかりますね。

実は、GCAの平均年収は前年度に比べ大きく下がっています。額面だけ見ると「ぜんぜん高いじゃないか」と思われそうですが、前年度の平均年収は2139.6万円(2016年度有価証券報告書)でしたの。実に600万円も下がっているのです。日本の平均年収以上の減額ということに驚いてしまいます。

と、ここまではほぼ公開データ上での話。同業他社同士で給与明細を比較してみると、さらに驚くべき結果が!



コンサルティング業界の給与明細

どちらの会社も日本トップクラスに高い給料

GCA・30代コンサルタント(非管理職)の 給与明細

日本M&Aセンター・30代コンサルタント(非管理職)の 給与明細

これほどまでに給与水準が高いのには理由があります。それはなんでしょうか。

GCAの年収(給与・報酬)はなぜ高いのか

GCAの主たる事業はM&Aの助言(アドバイザリー)です。
M&Aを手がける会社には仲介業者・ブローカーが多いのですが、GCAの場合、企業がM&Aによって事業を譲渡したい、または譲受したいときに的確な助言をし成功に導くという、いわゆる顧問のような役割です。

GCAはリテイナー(顧問料)や着手金を受け取りますが、収益の大部分はM&Aが成約した時に支払われる「成功報酬」です。
成功報酬は企業の規模により異なりますが、買収価格の1~3%を受け取ります。

GCAの主要な顧客は大手上場企業が多いため、M&Aでやり取りされる単価が非常に高いのが特徴です。上場企業同士の場合は500億円以上、上場企業の部門や子会社では20~500億円程度。仮に買収価格500億円で成功報酬が1%とした場合、5億円が売上として入ってきます。

しかも、製造業と違い原価がほぼ存在せず非常に高い利益率になります。また設備投資や研究開発もないため、利益は社員に還元されます。「人に投資する」と言い換えても間違えではありません。
専門性や交渉力、実行力など高い資質は利益に直結するといっても過言ではなく、優秀な社員をつなぎとめておきたいからこそ高い報酬を支払っているのです。

口コミには年収の実態を如実に表す証言がありました。


GCA社員の口コミ

一人頭の売上で考えるとこんなに…

「意外なことに専門的な知識が必要なく、業務もなれでできてくる。 それゆえに、この報酬額を考えると、今の会社の売上が……

年収を上げたくて出世を試みるも……

「社員の構成がシニア層と若手の二極化になっていて中間層が薄い。 これをチャンスと捉え、上司に積極アピールし……

ここまでで十分高い収入を得られることも、年収が高い理由もわかりました。では社内でどんな人、どんな仕事をしている人がより給与が高いのでしょうか。

GCAの社内で年収(給与・報酬)が高いのはどこか

続いてGCA内部に目を向けてみましょう。いったいどの職種や役職がどれくらいもらえるのでしょうか。

GCAの職種はM&Aファイナンシャルアドバイザーです。

職位は5つほどあり、最初はアナリストから始まり、、アソシエイト、ヴァイスプレジデント、ディレクター、エグゼクティブ・ディレクターと上がっていきます。

口コミによると、それぞれの職位には目安となる年収額があり、
・アナリスト 600万円前後
・アソシエイト 800万円前後
・ヴァイスプレジデント 1200万円前後
・ディレクター 1500万円以上
・エグゼクティブ・ディレクター 2000万円以上
上記の額に業績・評価に応じた賞与(ベースの10%~30%)が支給されます。

アナリストとヴァイスプレジデントではおそよ2倍の年収差があります。

実際の給与明細を見比べると、目安では見えてこなかった驚きの現実が!


GCA社員の給与明細

早い人では30代で大台に!

20代コンサルタント(非管理職)の 給与明細

30代コンサルタント(非管理職)の 給与明細

賞与があるとないとでは……

30代コンサルタント賞与あり(非管理職)の 給与明細

30代コンサルタント賞与なし(非管理職) 給与明細

年収の高さばかりに目を奪われがちですが、就職・転職を検討するにあたり気をつけなければならないことはないのでしょうか。

GCAに就職・転職する際に留意点や課題はないのか

確かに年収の高さは非常に魅力的ですが、実際働くとなると考慮しておかなければならない点がいくつかあります。

M&Aでは譲渡側、譲受側双方が、いかに自分が有利にことを運ぼうとあらゆる手段を講じてきます。アドバイザリーはどちらか一方の立場に立って活動しますが、いろいろな思惑をどう実現したり、または交わしていくか常に思考はフル回転です。

そして動くお金は巨額でその一部が会社の利益として入ってくることや、対象企業に勤める社員の殺生与奪を握っている状態に置かれるかもしれず、案件が稼働中は緊張状態が長く続いていくでしょう。常に大きなプレッシャーの中で仕事を進めなければなりません。

また、顧客企業に提出する説明資料づくり、戦略の立案、交渉の準備などでかなりの業務量になり、80時間以上の残業が常態化しているとも聞きます。肝心な残業手当ですが、働いた分出るわけではなく、裁量労働制なので給与に上乗せという形で支払われています。この流れでついでにいえば、住宅手当や退職金といった制度もないことにも注意が必要です。

GCAは2018年2月14日に決算を発表。2017年12月期の連結経常利益は前期に比べ71.1%減の7億6900万円に大きく落ち込みました。
GCA単体で見ると前期比60%減の8億3400万円でした。原因は日本のM&A市場が金額ベースで前年比24%減少したことにあります。これに伴い平均年収が大きく下がりました。

新卒・中途問わず「年収が高い会社」として人気がありますが、思わぬ状況に求職者の間では不安が募ります。

この他にも口コミにはこんな意見が書かれています。


GCA社員の口コミ

お金以外の魅力とは?

「年収が高いということで入ってきた人は大勢いるし、思ったよりもらえないと言うものさえいる。 しかし、私も含め最終的に行き着いたのはお金以外の魅力で、まさに……

年収を上げたくて出世を試みるも……

「女性への理解がある会社だといえます。なぜなら入社後すぐに産休と取得できた女性がおり、 なんとその女性はそのあとに……

年収の高さばかりに目を奪われがちですが、就職・転職を検討するにあたり気をつけなければならないことはないのでしょうか。

結局GCAは就職・転職先として選んでもいいのか

ここまでGCAを見てきました。結局、就職・転職先として選んでもいいかどうかと言うことですが、結論から言うと「選ぶべき」です。就職・転職先として非常に魅力的だと言っていいでしょう。

確かに2017年度期は業績が振るいませんでしたが、好調な欧州に続き、税制面で懸念を抱えM&Aを控えていた米国のIT企業が、今年は活発に行動に出ると予測されていますし、日本国内だけにとどまらずグローバルなM&Aの動きがあったりするなど、M&A市場は活況の様相を呈しています。

そもそもコンサルティング会社は様々な知見があり、困難な状況を乗り切るのが得意です。
そしてなにより、会社の歴史を変えて、記憶に残る仕事ができるというのはかなりの醍醐味と言えるでしょう。

転職候補としてGCAに興味が湧きましたでしょうか?


しかし、これほどの人気企業・難関企業ともなれば、個人応募で採用面接にまでたどり着くことは難しいでしょう。

ここは転職アドバイザーを活用してみませんか?

転職アドバイザーってなに? という方のために簡単にご説明します。
転職アドバイザーとは、応募者から転職に関わる相談に乗り、企業の採用担当者と様々な交渉をします。いわば応募者と採用企業の橋渡し役です。

具体的には、
①非公開求人を紹介してもらえる
②応募書類のブラッシュアップを手伝ってもらえる
③年収や入社時期について採用企業と交渉してもらえる
ことが挙げられます。

①非公開求人を紹介してもらえる
転職アドバイザーはコーポレートサイトや就職・転職サイトに公開されている求人だけではなく、より厳選された人材を採用したいと考えている企業が公表していない求人情報をたくさん抱えています。

②応募書類のブラッシュアップを手伝ってもらえる
これまでの膨大な転職ノウハウが蓄積されていたり、企業の採用担当者から生の要望を聞いていたりするので、転職を希望している企業に最適化した応募書類作成が可能です。

③年収や入社時期について採用企業と交渉してもらえる
転職希望者がもっとも気になるけど、なかなか伝えにくい希望年収額や、前職での引き継ぎなどで入社時期が遅くなりそうなど、採用企業との調整役をしてくれることもあります。

これらによって合格率アップや精神的な負担を軽減することができますし、さらには類似した企業・職種の紹介を受けられるなどたくさんのメリットがあります。

しかもこれらのサービスは、すべて無料で受けられるんです。
(※ただし、転職アドバイザーを経由した採用応募の場合に限ります)

ぜひ下記リンクからお申し込みください。


キーエンスへの転職をプロのアドバイザーに相談する(キャリコネ転職)

※リンク先のサイトに登録すると後ほど転職アドバイザーから連絡があります。その際に「キーエンスに転職したい」旨をお伝え下さい。

【M&Aアドバイザリー】GCA(株)に就職・転職するなら知っておきたい情報まとめ

https://tenshock.biz/articles/930

就職・転職するなら「GCA株式会社」。金融機関や監査法人などの系列に属さない独立系M&Aアドバイザリー専門集団。売り手・買い手双方から手数料を得る仲介業務は行わない。10か国15拠点でグローバルに事業を展開。2016年度の平均年収は2000万円を超えたが、2017年度は減益のため1500万円台に落ち着いた。2020年までに「日本一のM&A助言会社」目指す。

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