働きながら「第二新卒」への応募はNG? いちど辞めなければダメなのか

働きながら「第二新卒」への応募はNG? いちど辞めなければダメなのか

3月1日でオープンした各社の新卒採用サイト。就労経験の有無などによって「既卒」や「第二新卒」もOKと細かく分けられていますが、そこまで分ける必要がない気もします。


Q&AサイトのYahoo!知恵袋に、こんな質問が載っていました。質問者のwwkk1344さんは、とある会社で働いていますが、「第二新卒」として就活をやり直そうと考えています。

応募しようと考えているのは、現在働いている会社の親会社。新卒のときには不採用だったので、再チャレンジとなります。しかしネットを見ると「親会社への転職は辞めた方がいい」という情報ばかりで迷っているそうです。

「とりあえず受けてみて、その後悪影響はあるのでしょうか?

回答者「在職中のリベンジ応募はダメ」

おそらく新卒で入社して、まだ1~2年目なのでしょう。空前の売り手市場の今なら、希望する仕事やエリアに行きたいと考えて、若いうちに再挑戦するのも悪くありません。

質問者さんは、内緒で親会社を受けた情報がいまの職場に漏れて、不利な扱いをされるのではないかと心配していたようです。競合ならともかく、親会社への前向きな挑戦を悪いことと見なされるとは思えません。しかし回答者からは、意外な反応が寄せられました。

「第二新卒って短期離職者のことですが、その子会社を退職して親会社に挑戦されるのですか? 子会社に在籍したままなら受けられないはずですよ」(netcafe_109さん)

予想外の回答に「そうなんですか?」と驚く質問者さんに、回答者さんはその理由を説明します。

「中途採用は在職中で受けられるけど、新卒枠は在職中だと受けられません
「中小なら可能なところもあるのですが、大手でそれやると『卒業後3年以内の在職者』が大量にリベンジ応募してくることになるので、本当の新卒採用の障害になるのですよ」

「就労経験がない方」と明記している会社もあるが

第二新卒の一般的な定義は、「学校を卒業してから一度就職したが、数年のうちに離職して転職活動をする若手求職者」とされています。これを踏まえれば、確かに「一度退職しなければならない」という解釈も成り立ちます。

その一方で、転職サイトや転職エージェントの記事を見ると、こんな記述が目に入ります。

「第二新卒の転職は、在職中にやるか、辞めてから行うか
「第二新卒の就職活動は、新卒時と違って在職中に行うことがほとんど」

会社が「大量のリベンジ応募」を排除したいのであれば、例えば「新卒採用」の募集要項には「2019年3月末までに大学卒業見込みの方限定」と明記するはずです。新卒採用サイトを見てみると、応募資格にこう明記している会社があります。

「1.日本の大学または大学院の学士号・修士号・博士号のいずれかを、2019年3月末までに取得見込みの方 若しくは海外の大学または大学院の学士号・修士号・博士号のいずれかを、2019年7月末までに取得見込みの方(既卒も可)/2.就労経験がない方…」(三菱商事・スタッフ総合職)
学生であればどなたでもエントリー可能です」(カヤック)

三菱商事は「既卒も可」だけれど、就労経験があったらダメ。とにかく「まっさらな人」がいいんですね。その一方で、こんな書き方をしている会社もありました。

「2019年3月末までに国内外の大学院、大学、高等専門学校を卒業・修了(見込み)の方 ※ 入社時30歳未満の方」(ソフトバンク総合職)
「2019年3月に大学学部・修士・博士課程を卒業 (修了) 見込みの方、および2019年3月以前に卒業し、新規卒業予定者と同等の枠組みでの採用を希望される方」(ブリヂストン)

この中には、どこにも「在職者は除く」とは書かれていません。新卒採用に詳しいコンサルタントに確認したところ、このような場合には「職務経験がない人も、一度就職して辞めた人も、在職中の人も、基本的に扱いは同じ」だそうです。

「3年働き続けられる会社」の方が大事

もちろん、中途採用であれば前職の経験や給与が考慮されますが、新卒採用の枠組みだとまったくのゼロからのスタートとなるデメリットもあります。それでもいいという人であれば、応募を断られることはないはずだというのが、コンサルタントの見解です。

既卒はまっさらな新卒よりもハードルが高くなるという声もありますが、応募自体は「会社次第」なので早合点する必要はないでしょう。質問者さんは募集要項をきちんと読み込み、疑問があれば採用担当者に問い合わせをしてみるべきです。

なお、第二新卒の転職で注意すべき点として、キャリコネ「転職ガイド」では「"3年働き続けられる会社"を選ぶことが大事」としています。

その理由は、入り直した2つめの会社も短期間で辞めると、「優秀な人かもしれないが、すぐに辞める人なのでは?」と疑惑の目を向けられてしまい、その後のキャリアに不利になるおそれがあるから。コラムは、次の3つを自問してみることを勧めています。

1.あなたに転職を決意させた不満を、その会社なら解消できそうか?
2.「これがある限り、多少不満があっても働き続けられる」ものがあるか?
3.その会社で3年以上働いたキャリアが自分のプラスになりそうか?

やさしそうで、意外と重い問いかけのようにも見えます。この3つに対する答えが自分の中で明確になれば、新しい職場探しに間違わないのではないでしょうか。

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