【転職予備軍】富士通社員による不満口コミが急増 「優秀な若手がかなり辞めている」「海外の競合とやり合える体力がない」

【転職予備軍】富士通社員による不満口コミが急増 「優秀な若手がかなり辞めている」「海外の競合とやり合える体力がない」

若手社員からは「今後のIT業界の競争に打ち勝つためには、若い世代にもっとチャンスと良い待遇を与え、会社を引っ張っていくように経営方針の転換が必要」という声があがる。ベンチャーや外資の台頭に危機感を募らせる人も。これはありがちなグチなのか、それとも真摯な指摘なのか。


企業口コミサイト「キャリコネ」に、大手電機メーカー・富士通に関する書き込みが増えている。毎月5~10人弱で推移している登録者数が、2016年12月に13人、2017年3月に14人となっている。

終身雇用を期待する社員が多い富士通のような大企業は、通常は登録者があまり多くない。しかしこの1年ほどは投稿数だけでなく、書き込みに厳しい内容も増えている。社内で何が起こっているのか、口コミから探ってみたい。

「何でもっているのかわからない中で、どう戦うのか」

新年度が始まったばかりの4月1日。フレッシュな新入社員を迎えているはずの富士通社員から、危機感に満ちた書き込みがあった。プロジェクトリーダーを務めているという、20代男性によるものだ。

これだけ読むと、ありがちな若手の会社批判かもしれない。しかし、その半月前にもマーケティングを担当する30代の男性から、同様の書き込みがあった。

頼みの綱は「富士通というネームバリュー」

このような書き込みが相次いだのは、年度いっぱいで退職する若手社員がいたからかもしれない。若手が会社に不満をもって辞めることを冷ややかに見るベテランもいるだろうし、後になって退職者が未熟さを後悔する可能性もある。

しかし「何でもっている(なぜ存続できている)のかわからない」という指摘は、会社の将来を不安視するものとして耳を傾ける価値があるのではないだろうか。そういえば2016年にも、前年度の区切りに退職した人の匿名ブログが話題になっていた。

「結局、筆者の退職理由は、偉そうな顔をしているがロクなビジョンも打ち出せない富士通の上層部のような人間になりたくなかったからである。富士通という会社に必要なのは、優秀な若手の育成などではなく、無用な老害の排除である。筆者には、富士通という会社は、沈みゆく泥船にしか思えなかった」(富士通を退職して思うこと。2016-04-24)

沈みゆく泥船とはまさに酷評だが、別の20代の男性たちも、海外の競合への脅威を基に「富士通は簡単に淘汰される」とさらに厳しい認識を示す。

意外と安い給与「残業代が基本給と同額に」

富士通ほどの大企業であれば待遇に不満はないと思われがちだが、残業代が頼みの綱という声もあがっている。定年引き上げや継続雇用を優先した結果、若手の昇給カーブが抑制されているだろうか。働かない上の世代への不満とともに、20代のハードウェア関連職の男性はこう嘆いている。

経理担当の30代男性も、驚くべき残業代依存度の高さを明かす。

保守的な社風の下では、新しいやり方で生産性を高めて残業を減らすことも難しい。国や自治体頼みの「官需をはじめとした規模の大きい案件に関われる」ところにやりがいを感じて働いている社員もいるが、グローバル企業が磨き上げられた技術で勝負をかけてくるなかで、いつまでもあぐらをかいていられないのではないだろうか。

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富士通 NEC


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