株式会社博報堂の営業職(アカウントプラナー)経験者Aさんが語る「転職のススメ」

株式会社博報堂の営業職(アカウントプラナー)経験者Aさんが語る「転職のススメ」

広告代理店では、法人クライアントとの接点である営業職を「アカウント・エグゼクティブ(AE)」と呼ぶが、その右腕として現場リーダーの役割を担うのが「アカウントプラナー」だ。博報堂でこの職として働いていた30代男性に内情を明かしてもらった。


仕事内容・職場環境

現場リーダーとして、食品メーカー、金融などのナショナルクライアントに対する法人営業を担当しました。現場の提案企画の仕切り、実施取り回し、数字管理などを担当。ATL(Above the line=マス4媒体を使ったメディア施策)やBTL(Below the line=イベント、ダイレクトメール、店頭POPなどを使った販促施策)を通じて、営業メニューはひと通り経験しています。

仕事・職場にマッチする人物像

経営者の目線を持った人が活躍できる仕事です。自分で考え、人の仕事も自分事化して常に接する人。"上司が動かない、関係会社のスタッフが動かない、得意先が動かない"という言い訳をせず、全部自分で判断する気概で実際もやってしまうぐらいがいいでしょう。指示待ちや空気を読もうとしすぎて動かない人はマッチしません。

転職難易度

かなりの難関だと思われます。クリエイティブやマーケティングの専門職で、外部で賞を取っている人ならまだしも、実績がないのにポテンシャルで中途正社員はまずありません。年齢が30歳以上も厳しいです。正社員の募集なのに「契約社員ならOKだけど、どうする?」と打診された人も何人かいるようでした。

 

数年前の状況は契約社員が200名程いて、月に2~3名ずつ入っていました。その当時の契約社員の期間は東京5年、名古屋7年。正社員登用は、局ごとに局長推薦で1名ずつ候補を出し(あわせて30名ぐらい)、カンパニー単位で1名(あわせて8名ぐらい)に絞り、その後で書類審査が入り、最終的に5名ぐらいが面接に残り、毎年1~2名程度が正社員になっていました。契約社員から正社員になれるのは、最終的に1%程度。この割合は会社の業績によっても左右され、景気が悪いときには正社員登用数0名ということもありました。

職種別の転職ポイント

クリエイティブ職は受賞歴が重要です。そのうえでWEBやIT関連に強いと採用されやすいでしょう。マーケティング職は突き抜けた専門領域を持っていないと厳しいです。それに比べると営業職は入りやすく、商社やリクルートの出身者が多かったです。商社出身者は仕事の構造や扱う金額規模などが博報堂に近いので馴染みやすいでしょう。PwCやデロイトなどの外資系コンサル会社も競合として意識しており、経歴として不利にならないと思います。

 

自分が知っている年収の上がり方

窓際族の45歳ディレクターで、年収1400万円でした。意外と年功序列で、会社にいるだけで給与が上がります。ただ、単体赤字を出した2010年前後に、管理職の年収を一律200万円下げたことがありました。
また、2010年ぐらいからの新人事制度で、プレディレクター(係長級)に昇格した社員(通常32~33歳前後)は、2年以内にディレクター(課長級)になれないと一生ディレクターになれない人事制度になっています。ディレクターにはなれませんが、それでも年齢がいけば少しずつ年収が上がり1100~1200万円前後はもらえるので、一般企業と比べると恵まれていると思われます。

博報堂のよいところと、入社を勧めたい人

仕事は激務でしたが、会社は非常に安定しています。社会的な信用も高いです。規模の大きな仕事がほとんどなので、一つひとつの経験が他社では積めないものばかりです。いま会社は、ベンチャー気質がある人を求めていますので、そういう人にとっては安定が担保されている中でチャレンジできるので、とても良いと思います。逆に安定志向で会社に頼ろうとしている人は向いていませんし、周りもそういう人を見抜くでしょう。

 

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