【外資転職のススメ2】ヘッドハンターが教える「これをやったら落とされる」「こんな人ならキャリアアップ」の面接ノウハウ

【外資転職のススメ2】ヘッドハンターが教える「これをやったら落とされる」「こんな人ならキャリアアップ」の面接ノウハウ

「外資系企業」と聞くと、人間関係がドライすぎるといった先入観が強く、転職先の候補から外す人も多い。その一方で、キャリアアップを考えるうえで外資系企業での勤務経験は有益という見方もある。ヘッドハンターの塲田 聖(ばた・みな)さんは「高いレベルの仕事と収入とを両立させたい人には、ぜひ検討していただきたい」と勧める。


「アンサー・ファースト」ができない人は難しい

日本企業の仕事のやり方に不満を抱く若い人にとって、外資系企業への転職は検討に値する選択肢です。外資は製品やサービスはもちろん、組織の組み立て方や仕事のやり方、働き方にもグローバルな高い品質を追求しており、見習うべきところが多いです。

ただし日本企業に長く勤め、そのやり方に染まってしまった人には注意しなければならない点がいくつかあります。そのひとつが「アンサー・ファースト」です。欧米をはじめとしたグローバルなビジネスの流儀と言ってもいいかもしれません。

アンサー・ファーストとは、文字通り「質問に対する答えを最初に言う」ことです。イエスなのかノーなのか、結論は何なのか。相手の感情を害さないことを最優先にする日本人は、結論をあいまいにしたまま言葉を並べる傾向があります。しかしそれでは外資の面接担当は逆にいらだちます。要するに「回りくどい」のです。

結論を言った後には「なぜならば…」という理由を、数字などの根拠を示しながらロジカル(論理的)に説明する必要があります。この「アンサー・ファースト」と「ロジカル・シンキング」の2点ができないと、外資への転職は厳しいでしょう。

私が以前紹介した人は優秀なエンジニアだったのですが、これができなかったがために面接で落とされてしまったことがありました。大変残念なことでしたが、仮に入社できたとしても、入社後のコミュニケーションに問題が生じたのではないかと思います。

英語ができるだけで「30代なら年収500万円アップ」

また面接では、いわゆる「コミュ力」だけを強調しすぎないことも大切です。たとえば「あなたの強みは何ですか?」と尋ねられて、「誰とでも明るく元気にコミュニケーションが取れることです」と能天気に答えたら、はっきり言って外資では落とされます。

この場合に求められるのは、その能力を使って得られる成果をあわせて伝えることです。例えば「私の強みは、コミュニケーション力を活かしてクライアントと関係性を構築し、潜在的な課題を見つけ出して案件の獲得につなげられるところです」と答えるべきでしょう。

当然ですが、外資では「英語力」も重要な要素です。「大事なことは日本語で言うから大丈夫」「英語のレベルはさほど問われない」という会社もありますが、それはクライアントが日本の大企業で上司も日本人という、ごく一部の職場の話です。

上司が米国やシンガポールにいる外国人の場合、正確なレポートには英語力が必要です。また、上司から無理なノルマを課せられたときに「これはできないがここまではできる。なぜなら…」といった政治的な交渉をするときなどにも、英語力が不可欠です。

マネージャー職以上を目指すのであれば、営業職であっても「営業のセンスより英語のスキルが大事」という場合もあるほどです。ヘッドハンターの間では「英語ができるだけで30代の年収は300万円から500万円上がる」と言われています。

3年で「海外出張」に行けるほど上達したSEも

ただし、英語圏の大口クライアントを相手にするときは例外です。アウトプットの英語の質が問われますし、会話での発音や言葉選びも問われます。そういうケースでは、やはり幼少のころから英語漬けの生活をした人の方が歓迎されます

逆に言えば、多少英語に自信がある人ならば、例外的な職場を除けば十分にキャリアアップのための転職先となりうるということです。外資への転職を志したら、新しい職場探しをしながら英語力のアップを図ることをおすすめします。

外資の場合、社内のトレーニングに英語のテキストを使う場合もあります。ニール・ラッカムの著書「SPIN」は、いまでこそ邦訳が出ていますが、かつて外資系の営業部門では原文のテキストを使って研修が行われていました。現在も邦訳が出ていないテキストや、その会社独自のテキストも使われるので、英語力は必ず求められます。

年代別に見ると、35歳くらいまでの若手は英語に自信がなくても、取り組む意欲があれば外資に挑戦していただきたいです。20代であれば採用時の英語力は低くても、やる気を考慮してもらえる場合もありますし、30代では「サバイバル英語」でもなんとかOKの場合もあるでしょう(ただしクライアントが日本企業で、英語は社内使用のみの場合に限る)。

入社時にほとんど英語で仕事ができなかった人でも、その後の努力で上達する人もいます。私の紹介で日系SIerから外資ITに転職したSEの30歳男性は、昼間は会社の業務を通じ、夜はスカイプ英会話で勉強したところ、今では海外出張でバリバリ活躍できるようになっていますよ。

ニール・ラッカム著:大型商談を成約に導く「SPIN」営業術

¥ 1944

本題に入る前の雑談にかける時間は?商品(サービス)の特徴や利点を、どう切り出しているか?見込客に反論されないために何をしているか?商談前にどんな準備をしているか?クロージング・テクニックを使ったことはあるか?2年にわたり世界35000件の商談を調査研究して生まれた大型商談における「もっとも効果的な営業術」とは。

 
 

この企業情報の記事作成

シマンテック、シスコシステムズ、デル等の外資系IT企業で勤務後、外資系人材紹介会社を経て、(株)グローバルウェイのヘッドハンター

関連する投稿


日本の金融機関の年収は「40代で外資を上回る」は本当? ヘッドハンターが即座に否定「我慢すれば中高年で報いる時代は終わってる」

日本の金融機関の年収は「40代で外資を上回る」は本当? ヘッドハンターが即座に否定「我慢すれば中高年で報いる時代は終わってる」

日本の金融機関で働いていれば、若いうちは外資より給料が安いけれども、中年になれば報われる―ー。興味深い調査だが、ヘッドハンターはこの結果に疑問を呈する。少子化の進行で年功序列にも限界があるし、我慢していれば中高年で報いられる時代は、もう続かないというのだ。


成功者は「有名大学を出たエリート層」とは限らない! 「超お買い得」ITエンジニアの外資転職で「年収アップ」続々

成功者は「有名大学を出たエリート層」とは限らない! 「超お買い得」ITエンジニアの外資転職で「年収アップ」続々

年功序列の日本企業では、ITエンジニアの給与は不当に抑制されているのではないか。専門性を活かせれば、外資系企業で収入アップをねらえるかもしれない。「クビを切られたら転職すればいいだけだろ」と思える人なら、向いていそうだ。


【外資転職のススメ1】「生活残業」の会社を辞めて、定時退社で年収150万円アップ! ――ヘッドハンターが教える転職成功例

【外資転職のススメ1】「生活残業」の会社を辞めて、定時退社で年収150万円アップ! ――ヘッドハンターが教える転職成功例

政府は慢性的な人手不足時代を見越して、仕事の生産性を向上させる「働き方改革」を推進している。しかし改革などしなくても、すでに生産性の高い職場は日本国内に存在する。そのひとつが「外資系IT企業」だ。生産性の低い日系企業との働き方の違いは、どこにあるのか。ヘッドハンターの塲田 聖(ばた・みな)さんに聞いた。


最新の投稿


【本社新宿】LINE(株)に転職するなら知っておきたい情報まとめ

【本社新宿】LINE(株)に転職するなら知っておきたい情報まとめ

月間アクティブユーザー国内6600万人、グローバル2億1700万人(2016年12月末現在)を誇るコミュニケーションアプリ「LINE」を運営する会社。2016年7月に東証一部とニューヨーク証券取引所(NYSE)に同時上場。2017年4月に渋谷から新宿に本社移転。[給与、面接、口コミあり]


株式会社ヤマダ・エスバイエルホームに転職するなら知っておきたい情報まとめ

株式会社ヤマダ・エスバイエルホームに転職するなら知っておきたい情報まとめ

昭和26年に三成建築工業株式会社として創業されてから歴史が始まった、日本屈指の歴史を誇る住宅建設メーカー。社名変更、吸収合併などを経て、平成23年から株式会社ヤマダ電機と資本・業務提携を結び、平成25年に現在の社名となった。太陽光発電システムなど、次世代住宅の技術開発にも力を注いでいる。


株式会社東京エネシスに転職するなら知っておきたい情報まとめ

株式会社東京エネシスに転職するなら知っておきたい情報まとめ

1947年に設立された東京エネシスは、水力発電所や変電所などの電力設備の建設・保守を行う企業である。 1960年以降は火力発電所、1970年代には原子力発電所にも進出し、日本の経済活動や人々の生活を支える社会インフラとしての電力設備の建設・保守事業では、トップクラスの実績を誇っている。


株式会社トーエネックに転職するなら知っておきたい情報まとめ

株式会社トーエネックに転職するなら知っておきたい情報まとめ

1944年に電気工事会社として設立された企業。現在は中部電力グループとして、電気・情報通信・空調衛生・電力供給設備の企画・設計・施工・メンテナンスからエネルギー有効利用提案までを手がけている。平成26年10月に創立70周年を迎えるにあたって、マスコットキャラクター「つながルン」が公募により決定した。


世紀東急工業株式会社に転職するなら知っておきたい情報まとめ

世紀東急工業株式会社に転職するなら知っておきたい情報まとめ

"舗装のスペシャリスト"として道路建設を中心に、環境整備やスポーツ・レジャー施設、空港建設など、日本のインフラ整備に技術力を発揮する企業。60年以上の歴史を持ち、本社をはじめ全国に支店・営業所・技術研究所など約120の拠点を展開する東急グループ企業である。


wiget_w300 wiget_w300